勉強をはじめたばかりの方や、勉強方法がイメージできていない方、薬学業界の現状を知りたい方に対して、情報を提供させていただいています。保護者の方々がご覧になっても参考になるようにまとめております。是非ご覧になり、今後の参考にしていただければ幸いです。
—
勉強をはじめたばかりの方や、勉強方法がイメージできていない方、薬学業界の現状を知りたい方に対して、情報を提供させていただいています。保護者の方々がご覧になっても参考になるようにまとめております。是非ご覧になり、今後の参考にしていただければ幸いです。
◎薬学部、薬剤師国家試験の現状について
◎国家試験合格のために
◎卒業試験対策の方法
◎薬学部定期試験対策の方法
◎受講生の声
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◎◎薬学部、薬剤師国家試験の現状について
薬剤師国家試験は直近の2020年において、合格率が70%を切りました(図1参照)。同年の他の医療系の医師国家試験は92.1%、看護師国家試験は89.2%であり、薬剤師国家試験の合格率の低さが際立っていることが分かります。
図1 直近5年間の薬剤師国家試験の合格率と合格者数(マイナビ薬剤師より)
合格率が低い背景としては、大きく2つの理由があります。
①薬剤師国家試験の難化
2012年に4年制から6年制対応の国家試験に変わりました。それに伴い、薬学生に求められる学習範囲の増大、実務内容も踏まえた内容の知識を必要とする問題が増加した結果、国家試験は難易度が上がり続けています。
②薬学生の学力の低下
上記理由①とは裏腹に、薬学生の学力低下が進んできています。その理由として、規制緩和による薬学部の増設があります。2002年の47校から、2020年には77校となり、18年間で1.6倍まで急増しています。それに伴い薬学部の定員が増加したため、薬学部の学力水準を大きく下回る学生でも入学できてしまう状況にあります。偏差値50を下回る大学も30大学近くあり、私立大学の半数以上は偏差値50以下という現状です。その結果、薬剤師のあるべき姿についていけない学生は国家試験に合格できていない状況であるといえます。
年度 留年者数
(最低在学年超過学生数)
2012年 2017人
2013年 2979人
2014年 3810人
2015年 4181人
2016年 4144人
2017年 3810人
2018年 3765人
次に薬学部の留年率を見てみると、図2で示すように毎年4000人前後の留年生が出ていることが分かります。薬学部全体の入学者数が毎年12000人前後であることから、毎年の留年率は30%以上と非常に高い数値です。厚生労働省の調査で、薬学部に入学して留年せず、ストレートで国家試験合格まで進む学生の割合は60%を切っています(平成30年実施分の国家試験をベースに調査)。
この背景には、先述の薬学生の学力低下、国家試験の難化に伴う大学定期試験の難化があると考えられます。
薬剤師に求められる能力は年々増していくため、国家試験や定期試験が易しくなることは考えにくく、薬学部の入学者のレベルもしばらくは今の状況が続くと考えられます。そのため、低学力の学生が国家試験に合格レベルまで到達できるよう、スロープとなるカリキュラムや学習システムの構築が急務です。そのような背景もあり、大学のカリキュラムとは別に予備校やオンライン個別指導のニーズが高まってきています。
※薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針を一読すると、国から求められている薬剤師像と薬剤師国家試験の位置づけがよくわかると思います。